【あまおう】 って酸っぱい?
c0102608_1045321.jpgイチゴは苗を植えると
次から次に実をならせる果物です。
このことから母がどんどん子を増やす
事にちなんで
「草」に「母」と書いて
「苺」という漢字が生まれました。

基本的にイチゴは春の果物ですが
クリスマスに最も需要が増えるので
ビニールハウスで春を人工的に作り
苗とミツバチを春と勘違いさせ
10月後半には収穫できるように
工夫しています。

イチゴの番花について
「あまおう」は一つの苗から20ほどの花を咲かせますが(品種により異なる)
7~8だけ残しあとの花は摘果します。こうすることにより花から実になる段階でひとつ、ひとつの実が
大きく、美味しいイチゴになるわけです。
しかし、イチゴの苗は1回だけ実をつけて終わりではありません。
一回目の収穫が終わると次の花が咲き始めます。これを「番花」といいます。 
一回目の番花を「1番花」 2回目を「2番花」といい「あまおう」はだいたい「4番花」くらいまで
収穫します。(農家個人やその年によって違う)

番花の期間
今の時期であれば花が咲いてイチゴが赤くなるまで50日から60日くらいは掛かりますが
寒くなるとこの期間も延び、逆に3月、4月の春先になると短くなります。

12月の下旬までは「1番花」

「1番花」は基本的にあまり実をならさないといわれます。
理由は「1番花」の時から苗自体を頑張らさせると、結果的に苗が疲れてしまい後半の収穫に
影響する可能性があるからです。
12月のイチゴは大玉が多く、春先になると小玉が増えるのはその為です。

「あまおう」は「2番花」が一番美味しい!
これには、気候が関係してきます。
「2番花」の時期はだいたい1月から2月にかけてですが、この時期は一年の中で一番寒い時期です。
しかし外気温が寒くても日中のビニールハウスの中はヒーターで暖かくしているので
ここで「寒暖の差」が生まれます。 気候が寒いと番花の期間も延びますが、長い時間をかけて段階的に
完熟していくので「食感」の良い風味豊かなイチゴができあがります。
これは樹の年輪に例えると分かりやすいのではないでしょうか?
樹は毎年、毎年 樹齢を刻む事に大きく丈夫な樹の幹を育てあげます。
それは、イチゴも同じ事で短い期間に完熟するよりも
じっくりと寒暖の差を体験して育つ方がよりきめの細かい
美味しいイチゴが出来上がるのです。

1番花の「あまおう」は酸っぱい?
正直「あまおうなのに酸っぱいね。」という声は良く聞きます。
特に11月から12月にかけてのこの時期はとても多いです。
この事については「みかん」を考えて頂いたら良いと思います。
みかんは9月頃に「極早生みかん」という真っ青なみかんから始まりますが、お世辞にも甘いみかんとは
言えません。 しかし10月には「早生みかん」に変わり
甘みと酸味が程よく美味しいみかんが出始めます。
そして 年を越すと「晩生みかん」に変わり酸味の少ないみかんが出始めます。
以上の事からみかんをイチゴに置き換えますと「1番花」のイチゴはやはり酸味が強いわけです。
しかしこれが「2番花」になると甘みと酸味が程よくマッチした「食味」の良い「あまおう」に仕上がります。

「あまおう」は赤くなりやすい

「あまおう」は親の系列に「幸の香」が入っている為、比較的赤くなりやすい品種といえます。
しかし完着しやすいという事は、逆に完熟する前に赤くなりやすいという事にもなります。
ちなみに「とよのか」は「あまおう」とは逆で赤くなりづらい品種です。
だから「とよのか」を綺麗に赤く完着させるには高い技術が必要ですし、赤く完着した「とよのか」は
甘くて美味しいのです。

「あまおう」の歴史はまだ4年
「あまおう」が世に出てまだ4年しか経っていません。
ということは生産者の方々もつい最近まで「とよのか」等の違う品種を作っていたので
どちらかというと「あまおう」の生産はまだ「手探り」の状態といってもよいでしょう。
しかし、年々生産者の方々も「あまおう」の特徴を把握し、生産技術は上がっているとの事です。
 
イチゴの流通
近年は物流技術(冷蔵技術)が発達しイチゴの様な傷みやすい果物でも
全国各地へ配送できるようになりました。
よって福岡産の「あまおう」も全国各地で購入できます。
現に福岡産「あまおう」の生産量の90%程は東京や大阪など福岡県以外の地域に出荷されています。
従って、「あまおう」の収穫は流通過程での追熟を計算して完着の70%程の段階で収穫しているのが現状です。

最後まで読んで頂き有り難うございました。
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by ky0317yk | 2006-12-15 10:48


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