「さがほのか」と聞くと
佐賀県産の
「ほのかイチゴ」という
印象がありますが
実は「さがほのか」という名の
イチゴの品種なんですよ。
「さがほのか」は
平成13年に
「大錦」と「とよのか」の
交配種として生まれ
「さがほのか」
という名称で
品種登録されました。
「さがほのか」というのは一つのブランド名ですので
佐賀産の「さがほのか」はもちろんの事
熊本産の「さがほのか」 長崎産の「さがほのか」となるわけですね。
別に例えると宮城産の「秋田小町」みたいな感じでしょうか?
さがほのかの生産と物流
「さがほのか」は佐賀県でのイチゴ生産量の70%程を占める、主力の品種のようですが
地理的に隣同士の福岡ではあまり見かけないと思いませんか?
それは、福岡県自体のイチゴ生産が盛んな為、あえて福岡には力を入れて出荷していない様です。
どちらかというと、「広島」「大阪」辺りを主力に販売戦略をとっているようですね。
さがほのかの特徴
「ほのか」というだけあって
ほのかな酸味、ほのかな甘み、ほのかな香りと全体的にバランスの良いイチゴです。
また、「さがほのか」には
番花に大きな特徴があります。
さがほのかの番花の特徴
「さがほのか」は「あまおう」や「とよのか」と比べて、花が咲いて受粉し、実になって収穫するまでの
番花の日数がとても短い事が特徴です。
それは「さがほのか」の持つ「酸」にポイントがあります。
「酸」というのは実がなって熟す過程でだんだんと弱まって行き、変わりに「甘み」が強くなっていきます。
さがほのかは比較的「酸」が少ない品種
「あまおう」は適度に「酸」が強い為、ある程度長い時間を掛けて酸を弱める必要があり、その為
番花の日数が長くなりますが、「さがほのか」は基本的に酸が少ない為あまり日数を掛けずに収穫できます。
以上の事からいえる事は、今の時期(1番花~2番花)の「さがほのか」は気候が寒い為、
本来の番花の日数より長く掛かることにより「酸」が抜ける以上に「甘み」も抜けてしまいます。
さがほのかは4月ぐらいが美味しい
結論からいいますと、春の「ぽかぽか陽気」くらいの時期が、「さがほのか」本来の特性からして
一番美味しいようです。
番花でいいますと、今が丁度2番花の走りぐらいですので
4番花くらいが一番美味しいのではないでしょうか。(イチゴシーズンの気候にもよりますが)
賞味の理想は3月までは「あまおう」「とよのか」 4月からは「さがほのか」といった感じです。
最後まで読んで頂き有り難うごさいます。